はじめに
東京から最も遠い場所はどこか。他国に侵略されている地域を含めれば占守になり、日本人が住んでいる地域に限定すれば与那国です。ところが与那国は飛行機で行けば意外と近く、朝出発すれば昼前には到着できます。時間的に遠距離というのはなかなか判断が難しいですが、紀伊半島只中の奈良県南部も到達困難と言われることがあります。この地域は冬季は雪も深く近寄るのも難しいです。そんな奈良県南部に吉野郡天川村はあります。なんともなく地図を見ていると、天川村に洞川温泉という温泉街があることを見つけました。もしかして、アクセス用のバスがあるのでは?公共交通機関の存在を半ば諦めていたのですが、公共交通機関で吉野郡天川村を目指そうかと思います。
旅程
旅程(全体) |
旅程(洞川温泉拡大) |
1日目
新幹線
品川駅 |
品川駅にやってきました。
新大阪行きののぞみ305号に乗ります。
N700系もSが増えてきたので、今回はSに乗れるかと思っていましたが、来たのはAでした。
帰りものぞみなので帰りに期待しましょう。
富士山 |
E席なので晴天の富士山がはっきり見えました。頂上付近はうっすら雪が積もってるみたいですね。
地図を眺めていて見つけたというだけできたので洞川温泉がどういうところかは不明だったのですが、観光客もたくさんいてそこそこの温泉街って感じです。バスがあるので冬に来ても良さそう。
まずは荷物を置きに今日の宿に向かいます。宿は民宿っぽい彰武さんです。
温泉街からやや外れた場所にありますが、ここだけが唯一1人でも予約を受け付けてくれました。
1時間少々温泉に浸かって、宿に再挑戦します。
戻ってきたら彰武さんは営業していました。無事にチェックインできました。
部屋は中華屋の2階にある2部屋という間取りでした。表側201号室にチェックインとなりました。8畳間+板の間でユニットバスもついています。
体力的にまだ行けそうだったので大原山の自然遊歩道にも行ってみます。
立て看板には2箇所の展望台が書かれていたのですが、上の展望台への道は見事に崩落していて下の展望台にしか行けなかったです。
展望台からはまあまあ見える感じです。
京都駅に到着しました。
歩くのも困難なくらい人が集まっています。殆どが旅行者と言った感じで外国人も多いですね。
駅前の蝋燭を模した京都タワーも快晴の青空に映えます。
京都駅からは近鉄なのですが、予定していた電車は11:40発で時間があるのでお昼にします。
歩くのも困難なくらい人が集まっています。殆どが旅行者と言った感じで外国人も多いですね。
京都タワー |
京都拉麺小路
らーめん京 |
何が神様なのかよくわからない普通の味でしたが、駅ビルは京都駅の北側で近鉄は南側なので、人混みを抜けないといけないです。
ホームに着いたらちょうど入線したところでした。
橿原神宮前に到着しました。
下市口駅で下車します。
見事なまでのシャッター商店街です。
洞川温泉行きの奈良交通バスに乗ります。
やっぱりか。登山スタイルのジジババが大挙して乗ってきた。なんでいい年して脳筋なんだろうか。いや、判断力が鈍ってるからなんだろうな。
15:33
バスは1時間少々で洞川温泉に到着しました。定刻より5分ほど早着でした。
洞川温泉バス停 |
バスは1時間少々で洞川温泉に到着しました。定刻より5分ほど早着でした。
国道309号線をひたすら走るのかと思っていたら、旧道マニア通って思うほど旧道を選んで進んでいました。路線設定時から変えてないし、集落があるからだろうけど、特に需要なさそうなので変更すればいいのに。
洞川温泉
洞川温泉街 |
彰武 |
温泉街からやや外れた場所にありますが、ここだけが唯一1人でも予約を受け付けてくれました。
しかし、閉まっている・・・。
入り口の鍵は開いているようだけど、誰もいないな。
1階の中華屋の営業時間は17:30からのようなので17:30にまた来てみよう。他の宿も検索してみたけど、当日予約できそうな場所は見つからないですが、最終のバスは17:58なので確認後にバス停に向かってもギリギリ脱出は可能です。
日帰り入浴の温泉センターでひとっ風呂といきます。
3連休ということもあってなかなかの混雑具合です。
脱衣所のロッカーの大半の鍵は壊れていて、扉すら壊れているものもあります。貴重品ロッカーが大活躍ですね。洗い場のカランが統一されていなかったり、ドライヤーが全部別の機種だったり、ものすごく頑張ってる感がすごい。
連休だから混んでるだけで、普段は本当に閑散としてそう。
洞川温泉街 |
日が落ちて提灯に明かりが灯り、温泉街は落ち着いたノスタルジーな雰囲気になっていました。夏に来て日が落ちてから散策するのも良さそう。でも、夏に温泉はちょいきついかな。
彰武
彰武 宿泊部屋 |
部屋は中華屋の2階にある2部屋という間取りでした。表側201号室にチェックインとなりました。8畳間+板の間でユニットバスもついています。
なかなかしっかりした豆腐ですね。豆腐は洞川温泉の名物のようです。
肴として豚肉の天ぷらを頼みました。辛子醤油でということでしたが、下味もしっかりついているのでこのままが美味しいです。
8:00
彰武 豚肉天ぷら |
他に自家製梅酒と焼き飯を頼んだのですが、相席した方と談笑しててすっかり忘れた。
相席の方も東京からで渋滞を頑張って車で抜けてきたらしい。
明日は登山ということでした。
2日目
彰武 朝食 |
今日はのんびりすると決めていたので遅めの起床です。
エコミュージアムセンターでコースを確認して出発です。
川の水の透明度が高くて青く見えます。
洞窟の方は立入禁止になってました。
往復を自然道というのも面白くないので、ここ付近で往路は県道に変更します。
湧き水が豊富で一見駐車場ですが、駐車スペースに一つずつ蛇口がついていてかなりの量を一度に採水できるように整備されていました。
実は宿の彰武さんの前の道路も湧き水で常に濡れている状態です。
実は宿の彰武さんの前の道路も湧き水で常に濡れている状態です。
トッピングは選べる。
奈良ということもあってちゃんと関西味です。出汁=醤油の江戸人とは違う。
御飯のあとは自然道を下ります。
道の整備はしっかりされていますが、ところどころ川に流されてしまった部分もあって迂回路が整備されていました。
山上川 |
道の整備はしっかりされていますが、ところどころ川に流されてしまった部分もあって迂回路が整備されていました。
湧き水も多いので大雨のときはちょっと怖いですね。紀伊半島は雨が多く苔むした熊野古道が有名ですが、ここも日当たりが悪い場所は一面苔に覆われている感じです。
カエルの名がついた滝。天候が安定していたのでカエルの合唱とは行かなかったです。
河鹿の滝 |
紅葉 |
大原山展望台 |
大原山展望台から |
展望台が南斜面で南向きになるので反対側が少し逆光気味になるのが惜しい。5月とかならもっと鮮やかに見えるのかな。
計 61,223円
ものすごく錆びた立て札に制限20人と書かれていた。全長120mなので6m間隔か。気をつけないとあっさり超えそう。
揺れる橋から温泉街が見える。雪が積もるとまた印象が変わって見えそう。
かりがね橋まで到達してだいぶ体力が消耗していたので面不動鍾乳洞はパスして龍泉寺に下りました。
あんまりお寺には興味がないのですが、池に反射する紅葉が綺麗です。
かりがね橋から |
龍泉寺 山門 |
龍泉寺 池 |
ただ、午後より午前中のほうが太陽の向きが良さそう。
美味しいけど、食べすぎた。腹110%って感じです。
今日も朝食をいただきました。本当に素泊まりってなんだったんだろうか。
宿をチェックアウトして散策しながらバス停を目指します。チェックアウトは鍵を入り口に置くだけだった。
午前中の龍泉寺に寄ります。
3日目
朝の洞川温泉
彰武 朝食 |
洞川温泉 |
龍泉寺 |
往路とは逆順に帰路となります。
復路の奈良交通のバスは往路よりは古い型でマニュアル車だった。険しい旧道をマニュアルで運転するのか、すごいな。
11:33
下市口でお昼にしたかったのですが、往路で商店街はシャッター街だとわかっていたので諦める。宿が素泊まりのつもりだったので備蓄食料を持参していたのでお昼ごはんはこれでいいか。
食べていると橿原神宮行きが来たので乗ります。
食べていると橿原神宮行きが来たので乗ります。
近鉄9020系 |
12:37
京都行きの急行に乗り込みます。
近鉄京都駅に到着しました。
のぞみ398東京行きで帰ります。
行きと同じN700Aです。Sは今回もお預けになりました。
行きと同じで満席状態です。帰りは4号車だったので自由席を見ると乗車率100%超えてますね。
帰りもE席なので富士山が見えます。ここまで来ると東京ももうすぐですね。
奈良に行ったのにお土産はガッツリ京都になってしまった。
富士山 |
品川駅駅名標 |
16:56
遅れることもなく品川駅に到着しました。
新幹線は飛行機よりも時間はかかりますが、広くて快適ですね。
品川で今回の旅は締めになります。
お土産
お土産 |
乗り継ぎがあると、荷物の関係からお土産を買うのが後の方になるので仕方ないのですが、洞川温泉でなにか買っとけばよかったかも。しかし、水を買って帰るわけにはなあ。うーん。
費用
- 交通費
- JR
- 品川→京都 14,170円
- 京都→品川 14,170円
- 近畿日本鉄道
- 京都→下市口 1,400円
- 下市口→京都 1,400円
- 奈良交通
- 下市口駅→洞川温泉 1,300円
- 洞川温泉→下市口駅 1,300円
- 宿泊費
- 1日目~2日目 12,100円
- 食費
- 1日目昼 950円
- 1日目夜 2,700円
- 2日目昼 700円
- 2日目夜 2,550円
- その他 943円
- その他
- 洞川温泉センター
- 入浴料2回分 1,400円
- マッサージチェア2回分 600円
- お土産 5,540円
計 61,223円
新たに追加された訪問地
- 奈良県
- 吉野郡
- 黒滝村
- 天川村
あと86市町村
さいごに
関西からも秘境扱いされる奈良県南部の天川村まで行ってきました。11月の文化の日の3連休でのんびり温泉に浸かってきた感じになります。次の旅行はちょっと面倒な旅になりそうなので骨休めという感じです。
山奥ですがそれなりの規模の温泉街で観光客も多かったです。ちょうど紅葉のシーズンで宿の予約が取れたのは本当に偶然だと思いました。
温泉街の旅館は2名以上の宿泊が必要なところばかりで1人で予約できたのはこの彰武さんだけでした。ここも2部屋だけなのでまだまだ日本の旅館はお一人様には厳しい。
ちっとも事前調査せずに訪問してしまったので登山客が多いのは知らなかったです。知っていれば登山準備していったのがちょっと心残りです。
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