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2024-10-19

鹿児島県屋久島町旅行

はじめに

鹿児島県の屋久島といえば縄文杉が一番の目玉の観光地でしょう。しかし、山奥が故に伐採を免れた杉ということもあって観光するには徒歩で往復10時間という長い山道を歩かないといけないです。また、1ヶ月のうちで35日雨が降るとまで言われるほど雨が多い土地で年間降水量は脅威の8000mmに達します。
訪問には3連休が必要になるので10月の比較的天候が安定する時期を選び、更に雨雲完備して望みます。ただ、1日雨が降るような天候なら諦めて観光バスか何かで近場を観光するようにしよう。
伸るか反るかそんな旅の計画になります。

旅程

旅程(全体)

旅程(鹿児島拡大)

旅程(屋久島拡大)

1日目

NH619

羽田空港第2ターミナル
朝6時の羽田空港にやってきました。
今日は1日かけて屋久島まで移動します。朝から移動すれば夜にはどこにでも到達できる点で日本はコンパクトだとは思います。(一部例外はあるけど

羽田空港507番ゲート
バス搭乗になりました。81番スポットまでバスで向かいます。羽田のバス搭乗は優先搭乗と一般搭乗が一緒になるのがいまいちだと思う。バス自体は羽田空港の運営だから航空会社の都合は考えてないんだろうか。それとも混雑すぎてその余裕がないのかな。

JA625A
6:52
飛行機はB767-381ERで普段乗らない飛行機になりました。座席配置が見慣れない。
81番スポットからでてRWY05の離陸となりました。

富士山
途中で富士山をチラ見できました。付近を通るのですが、座席の問題などもあって意外と見れる回数は少なくなる。まだ雪がかぶる季節じゃないのであまり高い山に見えない。

鹿児島空港
8:44
特に何事もなく鹿児島空港のRWY34に着陸して6番スポットに到着しました。
それにしてもいい天気です。このまま明日もいい天気であってほしい。

鹿児島市内

南国交通バス
9:30
南国交通の鹿児島市内行きで市内に向けて移動します。
屋久島行きの船は昼過ぎなのでのんびり向かいましょう。

10:20
天文館前で下車しました。
あと1時間半くらい遅いバスだと高速船ターミナルまで行ってくれるのですが、この時間帯は天文館から歩いてターミナルに向かう必要があります。

天文館むじゃき 本店
天文館まできて時間もあるのでむじゃきでかき氷食べていこうかな。

むじゃき ミルク金時
前回はスタンダードな白熊だったので今回はミルク金時にしてみました。
甘くて美味しいのですが、レギュラーサイズを全部食べると少々寒い。

種子・屋久高速船旅客ターミナル
かき氷を堪能した後はターミナルまで移動します。登山道具をキャリーしているのでターミナルまでの移動がちょっと面倒ですね。途中のコンビニで食料品を買い込んでおきます。飲料が4Lくらいなのでなかなかの重量になる。

YOROCHE
お昼ごはんはターミナル内の食堂にします。種子島に行ったときに営業しているのを見つけてちょっと気になってたんですよね。

YOROCHE 梶屋牛丼
ローストビーフ丼が食べたかったのですが売り切れということなので牛丼にしました。
牛丼は控えめて汁物がうどんになって嵩上げしている感じです。美味しいですが値段も結構高めです。いいお肉なんだろうけど牛丼って別にいい肉じゃないほうがいいからなあ。ちょっと選択をミスしたかもしれない。

高速船

桜島
御飯のあと搭乗案内を待っているときに桜島をぼんやり眺めてました。
翌日、大規模に噴煙を上げることになるのだが、もちろんこのときは知らない。

ロケット2
13:00
ロケット2で屋久島に向かいます。この便は種子島経由で屋久島に向かいます。
屋久島の高速船は宮之浦港と安房港の2箇所でこの便は宮之浦港行きになります。宿は安房なので安房行きが良かったのですが、天候によって着岸点が変わるだろうから乗り継ぎに良さそうな時間だけでこの便に決めました。

屋久島
15:35
屋久島の宮之浦港に到着しました。1m程度の波高だったので穏やかな船旅になりました。
それにしても晴れているのに山だけ雲がかかっている。明日はこれに登るのか、天気予報は当てにならなさそう。大荒れにならないことを祈ろう。

屋久島

宮之浦港
宮之浦から安房まではバスで移動します。島のバスなので船の運行にダイヤが合わされていてすぐに乗り継ぐことができます。

種子島・屋久島交通バス
15:40
バスで安房に移動します。
このバスは自前のICカードしか使えない方式なので現金が必要になります。

屋久島町総合センター
16:20
バスに30分乗って警察署前で下車しました。
警察署に用があるのではなく、屋久島町総合センター内にある観光案内所が目当ての場所です。ここで明日のバスのチケットを買っておきます。協力金は惜しまず納付して代わりに登山バスに連絡する交通機関の情報と登山道の最新情報を聞いておきます。
幸いなことに登山道は全面で支障になるようなものはないということです。どうやら台風10号の影響からは復旧できたらしい。

かもめ荘

かもめ荘
屋久島での拠点となる宿はかもめ荘さんになります。
1階が宴会場兼食堂で2階が部屋で3階に風呂場があるという感じです。3階のお風呂は夕方5時から利用が可能なので登山の後にもすぐ利用が可能ですね。
登山の昼ご飯も事前に頼めば用意してくれるみたいです。今回は鹿児島で買ってきてしまっていたので利用してないので内容はわからない。

かもめ荘 部屋
部屋は和室6畳間で床の間などがあるので6畳がフルに利用可能な広さです。かなり広い。
風呂とトイレもあるのでとてもいい。

かもめ荘 夕食
島旅の場合、ご飯を宿で用意してもらうかどうかは街の規模によります。
安房周辺に夜の飲食店はあったのですが、明日の登山後に移動できるか怪しかったので晩ごはん付きにしました。
飛魚の天ぷらがとても美味しかったです。ここの名物のようで白身のふわふわとした食感が楽しめる。

夕食後は明日の登山に備えて早めに就寝しました。

2日目

縄文杉登山


夕食

宿の夕食
お風呂で足をストレッチしたのですが、疲労で階段がまともに登り降りできない。
夕飯の時間を伝えてなかったのでまだ準備中ということでしたが、順次出してもらうということで食事にします。
子供の頃は魚はあんまり好きではなかったけど、年を取ったからなのか、島の魚が美味しすぎるのか、とても魚も好きになった。

揚げ物
揚げ物はさつま揚げがあるのがやはり鹿児島かな。

厚揚げ
自宅で揚げ物はなかなか作れないので外食で揚げ物をよく頼んでいる気がする。

アサヒスーパードライ
そして、今日はビール解禁。生も用意できるということでしたが、今日はこの1本で酔いつぶれるような気がするので瓶をちびちび飲むことにします。
昨日は登山前だったので避けたんですよね。朝3時起きだったので酔っ払ってたら起きれる気がしなかった。

予想通りビール1本で酔っ払ってそのまま就寝となりました。

3日目

安房

朝7時に起床しました。10時間くらい寝たのかな。
朝ご飯は昨日の登山のあまりを食べておきます。宿泊しているかもめ荘さんは朝食の提供もあるのですが、登山で早朝出発を計画していたので夕食のみをお願いしていた。3日目の朝だけでも頼めばよかったかな。

10時のチェックアウトのギリギリまで休憩してから帰路につくとします。
2日目のビール代だけ別途支払う。電子決済が使えるか聞いてみたのですがビールは現金のみということでした。

安房港
帰りの船は13:10なのでお土産の購入と昼食を済ませておきます。
港の方を見ると今日もいい天気です。結局3日間毎日天気は良かったですね。でも、降雨のあとはあったので活動時間中は偶然天気が良かっただけかもしれない。

宮之浦岳
山の方を振り返ると今日も悪天候のようです。
どうやら平地と山地で天候が違うのが屋久島という島みたいです。

お土産は武田産業さんで購入しました。
本業は屋久杉を利用した木材加工のようです。裏手の作業場で加工しているみたいで予約があれば見学もできるらしい。そこまで知ってしまうと屋久杉の加工品も買わないと申し訳ない。

麺屋りんたろう
昼食はラーメン屋さんにしました。
今日は体育の日で祝日です。それに関係あるのかは不明だけど営業している店舗が少なくて何件か回って開いているこのお店にしました。

りんたろう 塩ラーメン
鹿児島でラーメンと言うと豚骨野菜多めなのですが、週替りのセットメニューがあったのでこちらにしました。今週の週替わりメニューは塩ラーメンでした。

りんたろう 餃子
セットメニューの餃子は3個でした。ちょい少なめ。チャーハンの方にすればよかったかな。
味はまあ普通という感じ。11時という早めに入店したのが功を奏して特に待つことなく入店できました。退店する頃には席が完全に埋まっていました。

高速船

安房港ターミナル
食後はちょい早めですが港へ
ところがこのターミナルは高速船の出入港時にしか開かないみたいで同じように早くきすぎた観光客が開店待ちをしていました。
12時前に職員さんがきて開けてくれました。掲示より早い時間だったのですが、連休ということもあって利用者が多いのでしょう。

ここで帰りのチケットを発券してもらうのですが、ちょっとトラブルがありました。鹿児島港で貰った引換券が必要なのですが、紛失しました。行きと帰りの港が違うので案内のためにくれたのかと思ったのですが搭乗券と引き換えだったらしい。登山で荷物を入れ替えたから捨てたかもしれない。係員さんに相談したところ紛失届けを発行してくれました。見つからなかったら紛失届を郵送したら手数料を引いた分だけ返金されるらしい。ありがたい。出港までまだ時間があるのでもう一度探して見ると良いとアドバイスも貰いました。

ターミナル裏で荷物を全てオープンにして引換券を探すこと20分
レシートの間に挟まって荷物の奥深いところにある引換券を発見しました。窓口に行くとすぐに差額分の支払いを取り消してくれました。本当にありがとうございます。

高速船を往復予約すると往路時に発行される引換券が復路で必要になる。忘れないようにしないと行けない。
ちなみに、後で見返すと「紛失時再発行不可」って書かれていた。旅行でテンション上がってて視野狭窄していましたね。反省しよう。

トッピー7
13:10
復路はトッピー7になりました。
復路も種子島を経由する便のようです。帰りの便は満席状態となっていました。3連休の最終日で本土に戻る人が多いのかな。
隣の人は安房から鹿児島まで焼酎を飲み続けていたので多分地元の人なんだとは思う。

共同フェリー運輸 新さつま
鹿児島の離島航路はかなり多くがあるので船がすれ違うことも多い。
種子島と屋久島の旅客はほぼ高速船利用という感じで車両運搬だと貨客船という感じかな。でも、危険物輸送もあるので貨物船も必要になる。離島が多い日本は船の往来も多いのでしょうね。

桜島
15:53
鹿児島港に無事に到着しました。
桜島が噴煙を上げていました。鹿児島には何度か来てますが、こんな桜島を見るのは初めてです。これはなかなか恐ろしい。
街の方はというと桜島側も含めて平常でした。高速船も飛行機も通常通りという。ということはこのくらいはよくあるということなのか。鹿児島すごいなあ。

種子・屋久高速船旅客ターミナル
16:25
天文館から空港行きのバスに乗るつもりでしたが、高速船ターミナルから出発するバスがあるというのでこちらを利用しました。南国交通と同じくクレジットカード決済が可能でしたがこちらは1400円で南国交通よりも100円高い。高速船ターミナルからなので高いのかと思ったら南国交通は100円の割引があるらしい。

鹿児島空港

鹿児島空港
17:24
鹿児島空港に到着しました。
登山道具を預かってもらって晩御飯にしましょうか。

ふく福
今回はターミナル内のふく福さんにしました。種子島のときのキッチンさつまさんの隣りにあります。

ふく福 黒豚ロースかつセット
こっちでもロースカツを頼みました。

ふく福 生ビール
それと生ビール

ソースで食べた後にオリジナルスパイスがあるのを見つけました。
こっちも美味しそうなので次回はスパイスでも食べてみたい。

NH630

鹿児島空港 6番ゲート
帰りの飛行機も6番スポットのようです。
ただ、到着機が少し遅れそうな感じです。連休の最終日だし仕方ないかな。多少遅れても終電に間に合わないということはない時間帯なのでラウンジでゆっくり待ってます。

JA816A
19:50
帰りの機材はB787-8でした。RWY34から離陸して羽田に向かいます。

羽田空港 手荷物受取所
21:16
出発は遅れましたが到着は定刻通りになったようです。
RWY34Lに着陸して69番にスポットインしました。帰りは沖止めではなかった。
ターンテーブルで預けていた登山道具を回収して今回の旅は終了になります。

お土産

お土産
お土産は名物の鯖にしました。
杉はぐい呑ですが2000円くらいなので結構なお値段です。大量生産が難しいからかな。木製なので軽すぎてちょっと不安です。

費用

  • 交通費
    • ANA
      • 羽田空港→鹿児島空港 23,840円
      • 鹿児島空港→羽田空港 16,710円
    • 種子屋久高速船
      • 鹿児島↔️屋久島 17,100円
    • 南国交通
      • 鹿児島空港→天文館 1,300円
    • 鹿児島交通
      • 高速船ターミナル→鹿児島空港 1,400円
    • 種子島・屋久島交通
      • 宮之浦港→警察署前 930円
      • 屋久杉自然館→安房 240円
    • まつばんば交通
      • 安房→屋久杉自然館 240円
    • 荒川登山バス
      • 屋久杉自然館↔️荒川登山口 2,000円
  • 宿泊費
    • 1日目~2日目 20,000円
  • 食費
    • 1日目昼 1,390円
    • 2日目夜 500円
    • 3日目昼 1,000円
    • 3日目夜 2,728円
    • その他 3,189円
  • その他
    • 世界自然遺産屋久島山岳部環境保全協力金 1,000円
    • お土産 6,306円

計 99,873円

新たに追加された訪問地


あと55市町村

さいごに

世界自然遺産の屋久島に行ってきました。縄文杉が飛び抜けて有名ではありますが、固有種がいることや特徴的な気候など総合的に特色がある島ということです。
今回は縄文杉に絞って観光しましたが、登山道の全面が苔むしていて湿度も100%に近い環境でした。さすが年間降水量8000mmはすごい。その割に1度も雨に振られなかったという好天候でした。これは運が良かったです。
日本は世界的に見ても降水量が多い土地で、1000mm以上の降水がある地域は世界でも多くないです。その数字からも屋久島が別格であることがわかりますね。たぶん、洋上のアルプスと呼ばれる地形的要因があるのでしょうね。
世界遺産の指定効果なのか外国人観光客も多く訪れていました。自然遺産は観光には向いてなさそうですが交通機関の発達した日本だと訪問しやすいのかな。私も海外に行ったときに訪問してみようかな。

縄文杉登山

縄文杉

縄文杉 1300m

日程

2024年10月13日

行程

今回歩いた行程
目的は縄文杉への訪問です。コースは最も一般的な荒川登山口からの往復です。最も楽なルートですが22km10時間なので日帰りはかなり体力を使うコースになります。

4:16 かもめ荘
日の出の2時間前に宿を出発します。流石というかこの時間に出発することを見越して宿の共有部分は明かりが灯った状態です。事前に頼めば登山弁当も提供しているらしいのですが、今回は鹿児島本土で昼食を事前購入しておいたのでスルーしました。

4:44 安房バス停
宿の最寄りのバス停で屋久杉自然館行きのバスに乗ります。屋久島のバスは種子島・屋久島交通とまつばんば交通があってそれぞれ1本ずつが運行されています。種子島・屋久島交通は登山バスの3便目、まつばんば交通は1便目に接続しています。登山時間は確保したいのでまつばんば交通を選択しました。運賃はどちらも同じでした。
ただ、安房バス停の時点で2分遅れ、安房で座席がすべて埋まるという繁忙ぶりです。さすが3連休の中日だけあります。

4:58 荒川登山バス停留所
5時の登山バス第1便にギリギリ間に合う時間でしたが、驚くほどの行列ができていました。アサインされたのは最終の3便目の5:40発になりました。これでも一人単独行だったのでパーティーを数組追い越してのアサインでした。
定員オーバーでも臨時便が出るということで積み残しが出るということはないようですが、臨時便は10分間でしか出発しないです。登山口付近にバスが泊まれるスペースが少ない点とバスの離合の都合らしい。後から知ったのですが、この日のバス利用者は382人なのでバス9台分になる。最終のバスが荒川登山口に到着するのは7時過ぎになる計算になるので長丁場必至なコースとしてはかなり厳しい戦いになりそう。繁忙が予想されるときはタクシーも視野に入れたほうが良さそうです。
ここでのバス待ち時間が朝ごはんタイムになるみたいです。私は宿を出発する前に済ませておきました。

6:11 荒川登山口
40分くらいバスで山道を辿って登山口に到着しました。第3便になったことで出発が40分遅れになりますが、この時間だと日の出間近なのでライトは不要というのがメリットですね。

6:18 登山開始
トイレに行くなど準備を整えて出発します。ガイド付きのパーティが多くいる感じでかなり混み合った出発になりました。満載のバスから一斉にスタートなのでこの点は致し方ないところです。

6:21 最初の鉄橋
この登山道の特徴であるトロッコ道で最初の鉄橋を渡ります。朝もやがかかる渓谷とトロッコ道に目を奪われます。私がそうであったように多くの観光客が同じように写真を撮っていました。そして、追い越すガイドの全員が注意を促していく。なるほど、初っ端からやらかす人が多いんですねw

6:34 日の出
6:30を過ぎて山の稜線から太陽がのぼり始めました。
難しいかもしれないですけど、今日一日いい天気でありますように。

7:40 トロッコ道
行きのトロッコ道は人が多く、自分のペースで歩くことが難しいです。ガイド付きのパーティはトロッコ道の要所で解説を行っているのでごぼう抜きして先を急ぎます。
追い越しが難しいのがガイドがいないパーティーです。あまりにペースが合わないときは声をかけて道を譲って貰ってとにかく先を急ぎます。

8:21 大株歩道入口トイレ
大株歩道入口で休憩にします。ガイド付きのパーティを積極的に追い抜いてきたのはここのトイレを利用するためです。これ以降の縄文杉往復にトイレはない。簡易トイレという名前のテントはあるけど、出したものはお持ち替えになる。利用は最終手段としたいです。
急いだかいあって2人程度の待ちですみました。

8:43 翁杉跡地
大株歩道に入ってのっけから階段で登る急登になります。
登ってしばらく後に翁杉跡地がありました。大株歩道に入ると観光スポットも密度高くある感じになります。

8:49 ウィルソン株
翁杉跡地のすぐ後に有名なウィルソン株がありました。

ウィルソン株内部
ちょうど人がいないタイミングだったので内部もゆっくり観察します。
見る角度によってはハートに見えるらしいけど、そんなことはどうでもいい感じの大きさです。もう数百年立つのにまだ朽ちてないのはワックス成分が多いかららしい。

9:36 大王杉
ウィルソン株からまた階段の急登を超えて大王杉です。縄文杉が見つかるまでは最長老だったらしい。

10:08 縄文杉(北テラス)
またまた階段の急登を超えてようやく縄文杉に到着しました。
観察コースとしては階段を這うように登った先の北テラス(スキップ可能)の後に南テラスという一方通行になっています。
ただ、ガイド付きパーティを全部追い抜いてしまったのか、周りはガイドなしパーティばかりで一方通行逆走が頻発してました。
この時間だとまだ人数が少なめなのでゆっくり観察できました。

10:12 縄文杉(南テラス)
一般的な観察ポイントなのが南側のテラスでこの角度はよく写真でも見かけます。
惜しいのは大きさの比較となる対象がないのでいまいち大きさが伝わらない。縄文杉保護のために近寄れなくなったのが理由なので仕方ないのですが、写真だと本当に大きさ加減が伝わらないです。VR化したらいいんだろうか。

10:28 魚の口
縄文杉からの退出ルートを戻ったところに休憩できるスペースがあったのでここで昼食休憩にします。ちなみに、写真スポットなのでガイドさんからちょっとよろしくされるので、場所はちょっと選ぶ必要があります。縄文杉方面に向かって右手は安全らしい。写真は左側です。

10:41 木殺し
昼食休憩中もツアー客が多く登っていきました。私はこれから下りの工程になります。
階段が多く整備された登山道なのですが、離合ポイントが少ないので長時間待機することも多くなりました。登り優先なので小休憩と割り切る。

10:58 夫婦杉
ガイド付きツアーはゆっくり登っていく感じのようですが、昼食は縄文杉の前で取る感じになるようです。各休憩ポイントでは多くの人が昼食をとっていました。
疲労が溜まってきましたが、トロッコ道まで頑張ります。

11:58 大株歩道入口
トロッコ道まで戻ってきました。
ここまでの下りの道中の階段で滑落してしまいました。幸いにも軽度の打撲と擦り傷だけですみました。多くの人間が通る階段は表面が磨かれていて、湿気も多いので濡れて滑り焼くなっています。注意していたのですが見事に滑り落ちてしまいました。運が悪ければ斜面を滑り落ちていたので本当に幸運でした。

12:18 デルタ線
大株歩道入口で小休止した後はのんびりトロッコ道を下っていきます。
この時間になると登ってくる人もいなくなり、下る人も多くないので人がまばらになりました。ようやく、自然を感じられる登山道という感じになってきました。
帰りは行きでスルーした観光スポットに寄りながら下ります。

12:47 ヤクシマザル
固有種のヤクシマザルがトロッコ道を塞いでいましたw
飽きてどいてくれることを期待して待っていたところ、後ろから来たガイドさんが、今の猿は人間に興味がないので刺激しないように横を抜ければいいですよとアドバイスしてくれました。食べ物を与える行為やゴミの放置を禁止した結果、猿が人間=食べ物という認識をしなくなったからということです。なるほど、大変だったんだろうなあ。
ヤクシマザルは島嶼部であることと比較的温暖なので本土よりも小柄化している。それでも脆弱な人間としては彼らのテリトリーでは出会いたくない。

12:58 採石跡
屋久島は火山由来の岩の上に形成されているので森林資源だけでなく鉱物資源もある。この穴は砕石された跡らしい。

13:03 三代杉
屋久島は島嶼の大きさの割には高さのある山があります。屋久島最高峰の宮之浦岳は九州の中でも最高峰です。洋上のアルプスとも呼ばれますが、海にこれだけの障害物があると気流が乱れるので雨が多くなります。倒木の上に別の杉が根付くことも珍しくなく、これを二代杉といいます。更に三代目があると三代杉になる。三代杉ともなると流石に珍しいみたい。

13:08 楠川分かれ
白谷雲水峡に抜ける分かれ道まで戻ってきました。こちらも有名なポイントで、白谷雲水峡と縄文杉を両方を一日に訪問する猛者もいるらしい。この時点で気力で下っている私には真似できない。

13:30 小杉谷集落跡
小杉谷集落跡まで下ってくれば登山道も終盤という感じです。でも、気力も尽きたので休憩して鹿児島で買ってきた羊羹を食べて休憩にしました。
ここは林業が行われていたときに構成されていた集落の跡地です。歩いているトロッコ道も元は森林鉄道でした。今でも鉄路は使われていて途中のトイレの整備や救護活動に使われているということです。

13:56 鉄橋
トロッコ道は鉄路なので手すりがない鉄橋も多くあります。踏み板の整備が進んで歩きやすくなってますが、湿気で滑りやすいという面もあります。疲れているので特に注意して渡ります。

14:09 シェッド
沢の水をバイパスしているポイント
朽ちた柱もあるので現役時代もここに屋根があったんでしょうね。

14:14 機関車
トロッコ道は森林鉄道時代の遺構も多く存在しています。
これは形状的に多分機関車だと思う。

14:16 トンネル
森林鉄道で唯一のトンネルが見えてきたらもうほぼゴールです。
ちなみに、このトンネルは観光客の記憶から消えることで有名なんだとか。長丁場で忘れるのか、屋久島の自然に浄化されるのか。

14:21 荒川登山口
8時間少々で荒川登山口まで戻ってきました。コースタイムは10時間なので少し早めに戻れましたね。

14:50 荒川登山バス
早めに戻ることができたご褒美は15時の第1便のバスに乗れることです。先頭から37番目でした。行きは第3便の最後だったので132番目とも言えるので95人追い抜いたとも考えられる。頑張りました。
今日は観光客が多く第1便が早々に埋まったようで10分早発しました。

15:22 荒川登山バス停留所
定刻より13分早く屋久杉自然館まで戻ってきました。

15:49 合庁前行きバス
帰り第1便のバスだけがヤクスギランドからやってくるバスに乗り継ぐことができます。
帰りの登山バスは第1便(15:00)だけが安房行きのバスに接続可能です。第2便(16:00)と第3便(16:30)は安房経由宮之浦行きに接続できるので基本的にここまでが楽に戻れる限界と言えます。第4便(17:00)になると南の尾之間行きにしか接続できないので途中乗り換えが必要になって面倒になる。最終便(17:45)は屋久杉自然館から乗り継ぎがなくなるので、これは避けるようにと案内所で言われました。日没が17:53であることも考えると最終便は遭難一歩手前という感じですね。
16:14に宿へ無事に戻ることができました。


総括

いつものピークハントとは一味違う山奥の観光地に訪問するハイキングとなりました。目的地と最短往復するだけのコースなのですが、とにかく長いです。最後は気力で戻ってきました。
観光地らしく登山道はきっちり整備されたものですが通行人が多くて、階段が磨かれてしまっていて滑りやすいです。特に下りは危険で滑落してしまいました。大きな怪我なくて本当に運が良かったです。
縄文杉の先には島の最高峰の宮之浦岳があってこちらも絡めると宿泊必至な感じになるようです。宿泊して2日登山はちょっとできる気がしない。
長丁場ですが、最終盤が緩く下るトロッコ道なのでその点は良かったです。気力だけでもなんとななります。
今回のような連休は人が多いので登山バスに早く乗れるように屋久杉自然館までの移動手段を個別に確保しておくのが良さそうでした。