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2022-10-10

東京都神津島旅行

はじめに

東海汽船のさるびあ丸で行くことができる最後として神津島が残っています。神津島には天上山という観光地があるので行ってみたいのですが、港からは往復5時間程度はかかりそうです。さるびあ丸は10時着でそのまま折り返すので帰りは別の経路が必要になりますが、下田方面の神新汽船のフェリーあざれあは日曜日の遅い時間でも4時間後なので間に合いません。となると宿泊必須なのですが、神津島の宿は基本的にお一人様には厳しく予約が難しい上にキャンセル規定も厳しいです。増便される高速船でギリギリ間に合いそうなのですが、増便は夏季限定でした。夏に登山はなあ。
登山は諦めよう。登山しないとなれば多少天候が悪くてもいいか。10月の3連休の天候はいまいちな予報でしたが、勢いで行ってしまうことにしました。この判断は結果としてはなかなかのオチが付いてきたのだった・・・

旅程

旅程

1日目

竹芝フェリーターミナル
1年ぶりの竹芝です。前回は新島でしたね。竹芝のシンボルのマストの照明は落とされていましたが、どうやら工事中のようです。
ちなみに船は竹芝を22時に出発なので家でお風呂も済ませて、途中で晩酌兼晩ごはんも済ませてきました。

乗船券
直前の予約だったので特2等は空いておらず、雑魚寝の2等和室でした。しかし、天候が悪いのでキャンセルが出てるのではないかと思って窓口で聞いてみたところ空きが出ているということだったので特2等にアップグレードできました。
これで快適な旅が約束されたようなものです。

荷役中のさるびあ丸
自前のクレーンでコンテナを荷役するさるびあ丸を眺める。離島航路もRORO船が増えてきたのでこうした風景は珍しくなってきたかもしれない。

運行案内
ふと、運行案内を見ると、利島・新島・式根島は条件付き運行になってました。利島は港湾設備の関係から条件付きになるのは珍しくないのですが、新島でさるびあ丸が使える港湾は2つあるので少し珍しいですね。大島と神津島は複数ある上にそれぞれが島の反対側にあるので就航率は高いです。
明朝の海況を確認すると東から西に流れる波が2~3mらしい。雨はさほどでないが風があるみたいです。さるびあ丸は3m程度の波は問題ないですし、神津島の前浜港は島の西側なので特に問題はないしょう。
出航20分前になったので乗り込みましょう。

さるびあ丸 2等和室
予約ではこちらの雑魚寝スペース(いちよう角ではあった)でしたが、

さるびあ丸 特2等
アップグレードでこちらの寝台になりました。神津島到着は明朝10時の予定なので12時間お世話になります。

2日目

日の出
最初の寄港地である大島には6時到着なので5時半には朝の放送が入ります。今回の目的地は神津島なので二度寝してもいいのですが、昨晩に船から飛び降りた乗客がいて捜索していたので遅れているとのことした。ちなみに見つからなかった模様。
はた迷惑なことですが、遅れているなら日の出が大島の島影に隠れないかもと思って甲板に出てみました。
天候が悪く雲も出ていましたが、水平線の雲の切れ目から日の出を見ることができました。

モーニングセットでもあるならさるびあ丸のレストランでもいいのですが、朝ごはんはコンビニで買ってきたおにぎりで済ませます。お昼は島で魚でも食べよう。

そんな風にも思っていたのですが、海況の方はよろしくないようです。帰りの高速船が欠航してしまいました。
高速船って2m程度の波でもだめでしたか・・・
日帰りのつもりだったので神津島に宿を取ってないんですよね。さるびあ丸の乗務員の方に相談したところ、このままさるびあ丸に乗り続けて東京に戻ることになりました。神津島での折り返し準備中に上陸する許可も貰えました。
乗務員の方、ありがとうございます。

ようこそ神津島
10分弱程度まで遅れが緩和して無事に神津島に到着しました。

さるびあ丸
自然と人為事故にも関わらず無事に到着できました。ありがとう、さるびあ丸と乗務員の方々。

さよなら神津島
さあ、帰りましょう・・・
滞在時間は驚きの30分でした。

下船証
復路の便ですが往復運航の契約で復路は天候事由による欠航となっているので、竹芝行きのさるびあ丸は無券状態です。船では乗船人数と下船人数を確認するために乗船券を回収しているのですが、この場合はどうなるんだろうと思っていましたら、船内案内書で下船証をもらいました。これを下船時に渡せばいいらしいです。
竹芝まで運んで来れればいいので席はどこでも良かったのですが、往路の寝台を復路も確保していただきました。本当にありがとうございます。復路も快適です。

さるびあ丸 島海苔ラーメン
新島のあたりでお昼になったので6甲板のレストランで昼ごはんにします。
船内ということでなかなかのお値段ですが、シンプルなラーメンでスープも最後まで頂いちゃいました。

東海汽船 セブンアイランド愛
大島の岡田港で高速船を見送りました。大島までは伊豆半島と房総半島に遮られて波が穏やかになるので高速船が運航されていました。この船は本来乗る予定だった船ですね。

さるびあ丸 豚の角煮丼
横浜に到着したところで晩ごはんを同じく6甲板のレストランで頂きます。晩御飯は角煮丼にしてみました。角煮は美味しかったのですが、ツユも入れて欲しかったなあ。

横浜で多くの人が乗船してきました。あとは竹芝にしかいかないのだけどと思ってたら、「東京湾夜景クルーズ」で1000円で乗船できるらしいです。東京湾内の速度制限もあって横浜から竹芝は電車のほうが早いです。そのため、東京の人も横浜で下船してしまうことが多いので基本的に横浜から竹芝の間は乗客が少なくなります。人を載せても運航経費は対して変わらないのでこれは面白い試みですね。

19:55 予定よりも少し早く竹芝に到着しました。
欠航になってしまった高速船の払い戻しを受けてこの旅は終了です。

費用

  • 交通費
    • 東海汽船
      • 東京→神津島 2等和室
        • 基本料金 7,910円
        • ネット割引 ▲1,180円
        • 特2等アップグレード 3,960円
      • 神津島→東京 ジェット船
        • 基本料金 12,190円
        • ネット割引 ▲1,820円
        • 欠航払い戻し ▲10,370円
  • 食費
    • 2日目朝 572円
    • 2日目昼 1,100円
    • 2日目夜 1,400円
    • その他 622円

計 14,384円

新たに追加された訪問地


さいごに

1年ぶりの伊豆諸島訪問となりました。なかなかのトラブル続きとなりましたが無事に帰宅できました。結果としてみれば片道分のお金で往復したことになりますね。東海汽船の方々には本当にお世話になりました。ありがとうございます。
さるびあ丸は十分に乗ったので次は橘丸で三宅島に行ってみようかな。

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