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2024-09-29

東海道線を歩こう その33

9月の最後の土曜日の天候は曇りでした。雲は出てても雨が降ることはなさそうなので京都の方へお散歩に行ってきます。
9月の第1週がまだ18きっぷシーズンなのでここで行っておくつもりだったのですが、金曜日は仕事で徹夜だったので無理になってしまった。2週目は伊勢に旅行に行っていて、3週目は会社命令で武漢ウィルスを世界に撒いた国に出張でした。そのようなわけで最後の土曜日になったわけです。

旅程

今回は大津駅からの開始です。
東京から大津に行くのであれば京都まで新幹線を使って大津まで戻るというのが最短にはなるのですが、ちょっとずつ神戸に向かっている状況で「戻る」というのはいまいちな選択です。
米原まで新幹線を使ってそこからは在来線で大津まで向かいます。

9:37 大津駅
始発の新幹線を利用したら9時半に大津駅まで来ることができました。まあ上出来ですね。
今日は1日曇りの予報で雨は降らないということです。しかし、秋分の日を過ぎたので今日の日没は17:47となっています。日没の時間に注意しないといけない時期になりましたね。

春日町交差点
大津駅を出発して駅前の新松屋通りを西に進みます。
すぐに滋賀県道558号線に合流する。この県道が旧東海道にあたります。
ここからが今日一番の見所である逢坂超えです。都手前の逢坂は峠道で関所があり交通の要所になっていました。この東海道線の旅でも難所の一つで多分最後の難所になると思います。

京阪電車
坂を登っていたら京阪電車も登ってきました。
京阪電車はJRと違って逢坂を律儀に登っていきます。最大の勾配は61パーミルなので普通に山岳鉄道のレベルです。山科まで行くと地下鉄に直通するので地下鉄対応もされている欲張り仕様の電車でなかなかにマニア受けしそうですが、あまりにも遅いので途中駅に用がない限り地元民は使わないというちょっと残念な路線でもあります。

逢坂一丁目交差点
逢坂一丁目交差点で国道1号線に合流して更に逢坂を登っていきます。

逢坂山関
深い切通と大きなカーブが見えてきたら峠です。
今も昔も交通の要所で江戸時代は物資輸送のために石畳が整備されていました。

大津市追分
逢坂を下って山科の町並みが広がってきたところで滋賀県道35号線方面に分岐します。こっちが旧東海道です。現在の国道は線形改良でまっすぐになっていますね。

髭茶屋追分
そのまま旧東海道を向かうと追分がありました。
こちらは奈良街道との分岐点になります。京都を迂回する形で街道が作られていたのですね。奈良へはここから分岐してうじを経由して行けるみたいです。

横木二丁目交差点
旧東海道と現東海道が交差する横木二丁目交差点で京都府の文字が見えてきました。
旧東海道はもう少し滋賀県ですが、京都府に入ります。

山科駅前交差点
そのまま旧東海道を進み駅前の交差点を右に曲がります。

10:56 山科駅
駅前交差点を曲がるとすぐに山科駅になります。

麺家 山科 山かけ
このまま京都に向かうとお昼の取得が難しくなりそうなので、駅前のうどん屋さんで軽く食べていくことにします。さぬき系の腰がある麺に薄口という関西のうどんでした。未だに醤油に使ってるとしか見えない関東風には慣れない。

三条通り
京都駅へは旧東海道を進んで三条に向かう道と国道1号線を進んで五条に向かう道があります。後者は東山を超えるルートになるので三条方面に向かいます。距離は長くなりますが観光しながら京都駅に向かうことにします。

京都府道143号線
今は京都府道になっているかつての街道をのんびり登ります。こちらは逢坂と違って勾配は緩やかです。

九条山 車石
それでも物資輸送は大変だったようでここも街道整備がしっかりされていました。

蹴上浄水場
坂を登りきると蹴上です。
ここは京都に水を供給する拠点です。明治期に作られたものなので赤レンガ特徴的となっています。
京都には鴨川・桂川といった河川があるのですが、それ以上に人口が多く江戸期までは水問題が深刻でした。欧米から最新技術が輸入された明治期に琵琶湖から直接取水できる琵琶湖疏水が作られることになります。

蹴上インクライン
この導水路である琵琶湖疏水は現在も使われているのですが、当時の最先端技術を盛り込んだ超贅沢仕様になっています。なんと船が通れる。
冗談のようですが、逢坂を超える物資輸送の問題も一挙に解決すべく舟運が可能な仕様になっています。その際に問題になったのが鴨川と琵琶湖の高低差です。積替えをすると時間がかかるからということで選択されたのは「船ごとケーブルで引っ張り上げる」という方法です。欧米でも普及しきれていない発電所を設置して電気モーターで船を引っ張り上げました。
欧米の技術者も半分実験台の意味で作ったんだろうなあ。
結局のところある程度は役に立ったものの東海道線の全通で琵琶湖の舟運自体がとどめを刺されたので結果としては微妙だったという感じです。しかし、水力発電施設や大規模な導水路は京都の発展に大いに利用されたので無駄ではなかったとは思います。

白川
三条を進んでいたのですが、白川沿いの道が風光明媚だったので四条方面から烏丸通に行きます。

知恩院
途中に知恩院の入口があって前を通過して

八坂神社
四条前の八坂神社に参拝しました。

四条通
四条通りは観光客で一杯でなかなか通るのが大変な状況になっていました。
賑やかで儲かっていいと思うのですが、年金で働かずに食える住民からは不評なんだろうなあ。

四条大橋
鴨川にかかる四条大橋でいよいよ京都の街の中心部へ

鴨川
鴨川は京都の一番の河川です。歴史的にも多くの文献で登場します。
現代人としては夏の夕涼みが一番の印象ですが、低湿地な盆地の川なので河川整備されるまでは洪水も多かったです。また、低湿地で人口過多の盆地であったため京都は疫病の発生が頻発して鴨川に死体が積まれたという話も多いです。

四条烏丸
インバウンドの観光客に紛れながら四条烏丸に到着しました。
ここで南に向かえば京都駅ですね。京都の道は本当にわかりやすくていいです。

東本願寺
京都の赤字の原因の一つの東本願寺前を通り抜け

13:59 京都駅
京都駅に到着しました。
相変わらずバスターミナルの混雑がすごい。京都の観光地にはバスでしか行けない上にほとんどのバスが京都駅を中心に運行されるのでいつも混雑しています。
京都市は改善活動しているといいますが、これを見る限りまだまだですね。

神乃珈琲 パンケーキ
ポルタ内の喫茶店で休憩しました。
観光客が多いですが、お昼とおやつのちょうど間だったのが功を奏してすんなり入店できました。スポンジケーキなみのふわふわのパンケーキでした。

塩小路通
1時間ほど休憩して再出発します。
京都駅前の塩小路通を西に進みます。

梅小路公園
かつて機関区があった梅小路公園内を進んで行きます。

8620形蒸気機関車
ちょうど京都鉄道博物館で動態保存されているSLが運行されていました。
乗ってる人も欧米人が多い感じです。海外でも動態保存されているSLは珍しいですしね。

京都鉄道博物館
公園の隣は京都鉄道博物館があります。

0系新幹線
ここは各種新幹線が保存されていたりと結構な有名スポットです。
今回は時間がないので外から見るだけにします。
航空機を参考に空力デザインされた0系です。この時代は風洞実験を繰り返してこの形状が出来上がりました。現在の新幹線はシミュレーションで航空機よりも地面効果で線路と密着させたほうが効率的に加速できるってことでノーズの長いデザインになりましたよね。

西七条架道橋
博物館をあとに梅小路通を進んでいくと西七条架道橋がありました。
ここは東海道線開業当時から存在します。1878年かな。150年くらい前になる。煤けた感じですが、今でも交通量が多く現役という感じです。

16:00 西大路駅
1時間ほどで西大路駅に到着しました。
都市内の小さな駅という感じです。近くに公園があるみたいなのでそっちで休憩にします。

京都府道14号線
西大路駅の次は桂川駅になります。
文字通り桂川のそばの駅ですが、桂川も大きな河川になります。渡河するために京都府道14号線を進みます。

葛野大路九条交差点
国道9号線へのアクセス路にもなっている葛野大路通との分岐の交差点でついに目的地の神戸の名前が出てきました。この旅もゴールが見えてきました。

久世橋
程なくして久世橋で桂川を渡ります。

桂川
桂川もなかなかの川幅があります。
昼に渡った鴨川とは下流2~3kmのところで合流します。更にその先5~6kmのところで宇治川と名前を変えた瀬田川と合流して淀川になります。

17:08 桂川駅
桂川を渡河して桂川駅に到着しました。
駅の開業は2008年と非常に新しい駅です。隣の向日町駅から非常に近いのですが、キリンビールの工場跡地の再開発という形で駅ができたみたいです。

17:32 向日町駅
桂川駅から1.1km離れた向日町駅に到着しました。
私鉄かなと思うくらい近い。
陽が沈むので今日のところはここまでですね。帰りは京都駅から新幹線を利用しました。

  • 今回
    徒歩:22.57km
    区間:大津~向日町 16.7km
  • 累積
    徒歩:688.28km
    区間:東京~向日町 520.0km/589.5km 88.21%

2024-09-23

伊勢・紀伊山地旅行

はじめに

このところの9月の連休は盛夏と変わらない感じの気候になってきました。夏と冬は旅先の選択肢がやや狭まるような気がします。
後半の連休は会社命令で中華人民共和国に出張になったので前半だけでものんびりと旅行に行ってきます。行き先は紀伊半島です。

旅程

旅程(全体)

旅程(紀伊半島拡大)

1日目

バスターミナル東京八重洲

八重洲セントラルタワー
今回の旅はいつもと違って東京駅の八重洲口方面のバスターミナルから開始となります。
最初の目的地は三重県の伊勢で1日かけて向かいだけなのでのんびりと高速バスを利用していきます。2年前にも利用したジャムジャムライナーの71便ですが、前回は鍛冶屋橋駐車場が出発地の指定でしたが、今回はバスターミナル東京八重洲でした。東京八重洲口ってわけでもないんですよね。初めての場所なので早めに行っておきます。

バスターミナル東京八重洲
どう見てもオフィースビルにしか見えない八重洲セントラルタワーの側面からぬっとバスが出てきました。見ているとかなり頻繁にバスが出入りしていてここにバスターミナルがあるのは間違いないようです。
ここのバスターミナルは2022年9月17日オープンのようです、前回の利用は2022年5月3日だったのですぐ後にこっちに出発地が変わったのかな。

バスターミナル東京八重洲 11番のりば
ショッピングモールの地下2階にバスの乗り場が作られていました。11~16番の6面で利用するの11番です。早めに来たのでベンチで待ってよう。ベンチの数は少ないのですが、自由席の確保のために並ぶ人が多いのでベンチもギリギリ利用できる感じです。
不思議なことに1~10番乗り場は見当たらなかった。地上階にあるんだろうか。

JX71便

いすゞGALA
今回利用するジャムジャムライナーの71便はいすゞのGALAで3列独立シート仕様です。
前回の2022年での利用も同じ仕様の車両でした。そして前回の写真を見返してみるとナンバーも同じでした。全く同じ車両ってのはちょっと驚きです。

国会議事堂
8:40
バスは定刻通りにバスターミナルを出発しました。
地下の限られた空間を巨体のバスが隙間を縫うように移動します。もちろん、バスが通れる設計にしているし、運転手さんも訓練しているので当然といえばそうなのですが、なかなかすごい。
バスは皇居前を通過して国会議事堂脇の霞が関ランプから首都高に入ります。休日ですが交通量と信号が多くなかなか高速に入れない。
3連休初日なので高速道路の渋滞も気になるところですね。

海老名SA
10:40
海老名SAで25分間の休憩時間が取られました。
案の定というか大和トンネルなどいつもの渋滞ポイントの通過にかなり時間を要したようです。
ここでお昼代わりになるものを調達します。15分の休憩だと買い物も躊躇してしまいますが、25分あれば余裕ですね。急いでも新幹線には勝てないバスなので休憩は長めにあるといいです。

静岡SA
12:45
新東名の静岡SAに到着しました。
ここでも25分間の休憩です。

名古屋南笹島ライブ
15:14
名古屋に到着しました。名古屋側の降車場所は2年前を同じ場所ですね。
1時間ほど遅れての到着となりました。
天気がいい日は問題ないのですが、できれば名古屋にも駅直通のバスターミナルができて欲しい。

近鉄

近鉄名古屋駅駅名標
伊勢までは近鉄を利用します。JRという選択肢もあるのですが、近鉄のほうが便利です。

近鉄9000系
15:41
急行五十鈴川行きで伊勢市まで向かいます。
伊勢市駅は伊勢神宮外宮最寄りで五十鈴川は内宮最寄りです。

伊勢市駅
17:26
伊勢市駅に到着しました。
今日は近くの宿に泊まって明日朝から参拝します。

瑞穂館

瑞穂館
宿は瑞穂館さんを予約しました。食事は周辺で取ることにするので素泊まりです。
外観からして昭和期のものですね。宿の人も80歳を過ぎているということなので昭和ですね。

瑞穂館和室
宿は和室のみ風呂とトイレ共同という感じです。
部屋は6畳間なので狭くはない。宿のメンテナンスを2人の老婆がこなすというスタイルなのでややメンテナンスに難アリという感じです。流石に老眼なのでしょう。

VHSデッキ
驚いたことにVHSデッキがありました。
デッキがあってもテープがないと思うんだけど
時代の流れから取り残されたかのような宿です。でも各種旅行サイトでネット予約できるようになってるんだよなあ。

ちっちゃ居酒屋

伊勢駅前商店街
晩御飯はこれまた昭和な感じの商店街から探すことにします。

ちっちゃ居酒屋
すぐに入れそうだった居酒屋に入店しました。

ちっちゃ居酒屋 生ビール
とりあえずビール

ちっちゃ居酒屋 冷奴
暑いので冷奴を頼みました。

ちっちゃ居酒屋 やまいし
お酒を頼むと皿に盛られてやってきた。
これは枡の代わりなんだろうか。

ちっちゃ居酒屋 松坂牛たたき
奮発して松阪牛を頼みました。三重といえば松坂も有名な場所ですね。

ちっちゃ居酒屋 にんにくチャーハン
そして締めにチャーハンを頼んで終了です。
全般的に無難で問題ない居酒屋でした。

宿に戻って酔を醒ましてからお風呂へ
宿の共同風呂はそこまで広くないのでさっと入ってさっと出るほうがいいですね。

2日目

あそらの茶屋

あそらの茶屋
起床して朝ご飯を食べるためにあそらの茶屋さんにやってきました。
ここは7時半から朝粥の提供をしていただいています。開店の5分前にやってきたらすでに人がいっぱいいました。番号を発券してみると18組目でした。

開店すると14組呼ばれました。1巡目は逃してしまいましたか。しかし、ディナーでもあるまいし30分も待てば入れるでしょう。

30分経過して8時になったら、受付が終了となりました。本日分は売り切れたらしい。人気店だったんだなあ。

あそらの茶屋 店内
更に25分がたって、8:25でようやく店内に入れました。
お伊勢さんの前ということもあって内装も神社の様式ですね。

あそらの茶屋 御饌の朝かゆ鯛
いくつか種類があったのですが、鯛を注文しました。
和食というより神饌の形式かな。撤饌された食材もあるのかもしれない。
お粥は米粒が感じられるレベルの好みのおかゆ具合でした。お代わりを頼もうか悩んだのですが、宿のチェックアウトの時間もあるので1杯にしておきました。
ここはまた訪れたい。

豊受⼤神宮

豊受⼤神宮 鳥居
宿をチェックアウトして外宮に参拝します

豊受⼤神宮
3連休の中日だからかなかなかの人です。

せんぐう館
参拝後はせんぐう館で資料の見学をしました。
外宮正殿の原寸大模型の前で職員さんの解説がありとてもいい。
式年遷宮は有名なので色々知っていたのですが、解説で初めて知ったのは式年遷宮の後始末。解体した古い方の材木の処分方法です。燃やして次の木の栄養にするのかと思っていたら、下賜されて各地の神社に使われるらしい。伊勢神宮でも使われた材を利用していますって神社が多いのはこれか。

伊勢街道

岡本一丁目交差点
外宮参拝後は内宮に向かいます。
直行する路線バスがたくさんあるのですが、古式に習って伊勢街道を徒歩で行ってみます。

小田橋
勢田川を小田橋で超えます。

起矢食堂
途中に食堂があったのでここで昼食にします。

起矢食堂 月見山かけ
伊勢詣する人ならではってことで伊勢うどんにしました。
極太麺を時間をかけて茹でて塩味強めの醤油ダレで食べる。腹持ちを重視した徒歩旅用の食事ですね。
この食堂からは丘を登っていく感じです。

両宮常夜灯
古くから常夜灯からは下り坂になります。

伊勢街道
三重県道32号線を超えるとバスや自動車でくる普通の人と合流して混雑してきました。
伊勢神宮周辺は参拝客を目当てにした歓楽街です。これは江戸時代に伊勢詣が流行した頃からの伝統ですね。当時は藩を超えた移動には制限がかかっていて例外が宗教関連での移動だったので伊勢詣と称して旅行する人が多かったらしい。

皇大神宮

皇大神宮 鳥居
人混みをかき分けて入口まで到着しました。
前回は右翼の街宣車がいたけど今日は静かですね。

皇大神宮
内宮へ参拝します。
場所に違和感があったのですが、前回参拝したのは平成25年だったので場所が隣でした。

赤福 内宮前支店
参拝後はお茶屋で休憩しましょう。

赤福 赤福氷
赤福で赤福氷を頂きました。
暑いのでかき氷が美味しい。

まんぷく

三重交通
16:59
内宮前の三重交通浦田町バス停からバスに乗ります。
始発のバスが来たので乗ろうとしたら運転士さんが後ろのバスをパッシングさせるからそっちに乗れということでした。
というわけで遅れていた16:28発予定だった伊勢市駅前行きに乗ります。

17:12
宇治山田駅前で下車します。
出発時の31分遅れはそのままという感じです。

まんぷく
晩御飯は宇治山田駅の駅前横丁内にあるまんぷくさんに入りました。

まんぷく 内部
ちょっと変わった店舗で細かく区切られた横丁のいくつかを使っているようで、メインの店舗ではないところに通された。ここなら冷房効いてますよってことでした。

まんぷく 唐揚げ丼
注文したのはここのおすすめみたいな唐揚げ丼です。
唐揚げそのままでなくカツ丼のように卵とじにしてあります。

宇陀郡

トヨタ アクア
宇治山田駅のトヨタレンタカーでアクアを借りてきました。
伊勢詣を終えてこれからは紀伊半島を観光します。

道の駅 伊勢本街道 御杖
まずは御杖村の道の駅を目指します。
ナビの案内によると北に迂回して名松線に沿ったコースがいいらしい。結構な迂回路になります。名松線沿いの道は三重県道15号線で松阪市を通る国道368号線のほうが近そう。しかし、途中の仁柿峠が曲者でかなりの酷道なようです。夜の酷道は危険なのでナビに従って安全な道を進みます。

道の駅 ‎宇陀路大宇陀
その後は国道369号線・奈良県道218号線・国道166号線を通って宇陀市まできました。
ここからは国道370号線・国道169号線を通り抜けて熊野まで下ります。

途中の川上村の道の駅で休憩しようと思ったら、駐車場が封鎖されていました。周辺はホテルと役場の駐車場しかない。施設自体は稼働しているので明らかに夜間利用を禁止しているようです。道の駅は24時間利用できるようにしておくことを条件に補助金が出るので、これは明確な補助金詐欺ですね。

道の駅 吉野路上北山
仕方ないので、次の上北山の道の駅まで進んで休憩としました。
こっちはちゃんと利用できるようになっていました。川上村の判断なのでしょうがちょっと酷いなあ。

3日目

花の窟神社

花の窟神社 鳥居
朝起きて国道169号線と国道309号線を南下して熊野まで来ました。
国道169号線は線形未改良区間が多少ありましたが、道幅は常に広いので紀伊半島の国道としてはかなり走りやすい道となっていました。

花の窟神社 参道
道の駅 熊野·花の窟は花の窟神社に隣接した道の駅となっています。

花の窟神社 参籠殿
かなり古くからある神社で御神体は岩そのものです。

花の窟神社
紀伊半島の海岸は山が迫っていて街道には不向きな地形です。そんな中でもこの一枚岩は信仰の対象となり得たということでしょうね。

熊野速玉大社

熊野速玉大社 鳥居
ナビで帰り道を検索したところ思ったよりも所要時間が短かったので熊野速玉大社にも参拝することにしました。どうやら高速道路の整備が進んで所要時間が短くなったようです。

熊野速玉大社
世界遺産に登録されたからか多くの外国人観光客が訪れていました。
ほぼ全員が高野山の御朱印帳を持っていたのですが、高野山から護摩壇山や本宮を経由してきたんだろうか。バスめっさ揺れそう。

熊野川
今日も気温が高いですが、陸が温まっているので海風が川を伝って吹いていて熊野大橋下はとても快適です。

紀宝町ウミガメ公園

道の駅
お昼時になったので道の駅の食堂に入ります。道の駅の食堂は駐車場が間違いなくあるのでお昼にはいいです。晩御飯の時間まで空いてない店が多いのがちょっと残念です。

きほう食堂 生まぐろ丼
紀宝町の道の駅の食堂でまぐろ丼を頂きました。
まぐろ丼は全国の多くの場所で食べることができますが、基本は冷凍なので生のまぐろ丼は近海漁の拠点か近大のそばくらいかな。

ウミガメ水族館
この道の駅はウミガメの保護施設に併設なので水族館があります。

アオウミガメ
保護しているウミガメが水槽にいました。
今年生まれた個体は頻繁に息継ぎをしているので、まだ泳ぐのに慣れてないとかそういうことなのかな。

リクガメ
リクガメもいるのですが、これは保護されたものではないですよね?

帰路

伊勢へ

14:30ごろ、そろそろ帰路につきます。

奥伊勢PA
熊野大泊ICから高速道路を使います。
1時間半で奥伊勢PAに到着しました。本当に紀伊半島は便利になった。前は3~4時間かかってた気がします。

宇治山田駅
30分ほど休憩して、30分後には宇治山田に戻ってきました。
高速道路の整備が進んだから、高速バスも便利になったのかもしれない。次からは検討してみよう。

近鉄特急

近鉄22600系
17:40
帰りものんびり帰る。っていうのは社畜には贅沢すぎる。帰りは課金でさっくり帰ります。
まずは近鉄特急で名古屋を目指します。
JRの特急もあった気がするけど、乗継割引なくなったから新幹線利用してもメリットがないんだよなあ。

近鉄名古屋駅駅名標
19:25
近鉄名古屋駅に到着しました。
新幹線の乗り換え時間を利用してご飯にしよう。

矢場とん

矢場とん わらじ定食
晩御飯は矢場とんのエスカ店に行きました。30分以上は待つと思っていたのですが、5分で入店できました。こんなに早く入れたのは初めてですね。
いつもの美味しいわらじかつを頼みました。

N700a
21:30
多客混雑により8分遅延でのぞみ58号は名古屋をあとにしました。
A席とB席しか空いてなかったのでAせきを取ったのですが、混雑度90%を超えている中で隣のB席は空席でした。これなら3列席でも問題ないですね。

品川駅駅名標
22:58
遅延そのままで品川駅に到着しました。無事に戻れて一安心です。
今回の旅はここまでです。

お土産


お土産
お土産はひやおろしを見つけたのでそれにしました。

費用

  • 交通費
    • JR
      • 名古屋→品川 11,300円
    • トヨタレンタカー
      • 22時間06分 355km 13,970円
      • メンバー割引 ▲2,024円
    • ガソリン 12.31L 2,080円 (28.84km/L)
    • NEXCO
      • 伊勢西→一志嬉野 1,250円
      • 紀伊長島→伊勢西 1,620円
    • JAMJAMLINER
      • 東京→名古屋 6,800円
    • 近畿日本鉄道
      • 近鉄名古屋→伊勢市 1,740円
      • 宇治山田→近鉄名古屋 3,080円
    • 三重交通
      • 浦田町→宇治山田駅前 330円
  • 宿泊費
    • 1日目 8,000円
  • 食費
    • 1日目昼 785円
    • 1日目夜 5,500円
    • 2日目朝 1,800円
    • 2日目昼 750円
    • 2日目夜 950円
    • 3日目朝 497円
    • 3日目昼 1,000円
    • 3日目夜 2,600円
    • その他 2,417円
  • その他
    • せんぐう館 300円
    • お土産 4,430円

計 69,175円

新たに追加された訪問地

  • 奈良県
    • 宇陀郡
      • 曽爾村
      • 御杖村
    • 吉野郡
      • 川上村
      • 上北山村
      • 下北山村


あと56市町村

さいごに

今回は紀伊半島の山岳地帯にある5つの村に訪問する形になりました。
後で確認すると東吉野村も少し迂回すれば訪問できそうでしたね。リサーチ不足でした。
リサーチ不足といえば11年前に伊勢神宮に参拝したときは外宮と内宮の区別がついていませんでした。無知というのは恐ろしい。
紀伊半島も高速道路の開通でかなり便利になりましたね。街道整備ができず海路しかないがゆえに熊野水軍(海賊)が支配していた土地ですが、便利な街道ができたと思います。