はじめに
このところの9月の連休は盛夏と変わらない感じの気候になってきました。夏と冬は旅先の選択肢がやや狭まるような気がします。
後半の連休は会社命令で中華人民共和国に出張になったので前半だけでものんびりと旅行に行ってきます。行き先は紀伊半島です。
旅程
|
旅程(全体) |
|
旅程(紀伊半島拡大) |
1日目
バスターミナル東京八重洲
|
八重洲セントラルタワー |
今回の旅はいつもと違って東京駅の八重洲口方面のバスターミナルから開始となります。
最初の目的地は三重県の伊勢で1日かけて向かいだけなのでのんびりと高速バスを利用していきます。2年前にも利用したジャムジャムライナーの71便ですが、前回は鍛冶屋橋駐車場が出発地の指定でしたが、今回はバスターミナル東京八重洲でした。東京八重洲口ってわけでもないんですよね。初めての場所なので早めに行っておきます。
|
バスターミナル東京八重洲 |
どう見てもオフィースビルにしか見えない八重洲セントラルタワーの側面からぬっとバスが出てきました。見ているとかなり頻繁にバスが出入りしていてここにバスターミナルがあるのは間違いないようです。
ここのバスターミナルは2022年9月17日オープンのようです、前回の利用は2022年5月3日だったのですぐ後にこっちに出発地が変わったのかな。
|
バスターミナル東京八重洲 11番のりば |
ショッピングモールの地下2階にバスの乗り場が作られていました。11~16番の6面で利用するの11番です。早めに来たのでベンチで待ってよう。ベンチの数は少ないのですが、自由席の確保のために並ぶ人が多いのでベンチもギリギリ利用できる感じです。
不思議なことに1~10番乗り場は見当たらなかった。地上階にあるんだろうか。
JX71便
|
いすゞGALA |
今回利用するジャムジャムライナーの71便はいすゞのGALAで3列独立シート仕様です。
前回の2022年での利用も同じ仕様の車両でした。そして前回の写真を見返してみるとナンバーも同じでした。全く同じ車両ってのはちょっと驚きです。
|
国会議事堂 |
8:40
バスは定刻通りにバスターミナルを出発しました。
地下の限られた空間を巨体のバスが隙間を縫うように移動します。もちろん、バスが通れる設計にしているし、運転手さんも訓練しているので当然といえばそうなのですが、なかなかすごい。
バスは皇居前を通過して国会議事堂脇の霞が関ランプから首都高に入ります。休日ですが交通量と信号が多くなかなか高速に入れない。
3連休初日なので高速道路の渋滞も気になるところですね。
|
海老名SA |
10:40
海老名SAで25分間の休憩時間が取られました。
案の定というか大和トンネルなどいつもの渋滞ポイントの通過にかなり時間を要したようです。
ここでお昼代わりになるものを調達します。15分の休憩だと買い物も躊躇してしまいますが、25分あれば余裕ですね。急いでも新幹線には勝てないバスなので休憩は長めにあるといいです。
|
静岡SA |
12:45
新東名の静岡SAに到着しました。
ここでも25分間の休憩です。
|
名古屋南笹島ライブ |
15:14
名古屋に到着しました。名古屋側の降車場所は2年前を同じ場所ですね。
1時間ほど遅れての到着となりました。
天気がいい日は問題ないのですが、できれば名古屋にも駅直通のバスターミナルができて欲しい。
近鉄
|
近鉄名古屋駅駅名標 |
伊勢までは近鉄を利用します。JRという選択肢もあるのですが、近鉄のほうが便利です。
|
近鉄9000系 |
15:41
急行五十鈴川行きで伊勢市まで向かいます。
伊勢市駅は伊勢神宮外宮最寄りで五十鈴川は内宮最寄りです。
|
伊勢市駅 |
17:26
伊勢市駅に到着しました。
今日は近くの宿に泊まって明日朝から参拝します。
瑞穂館
|
瑞穂館 |
宿は瑞穂館さんを予約しました。食事は周辺で取ることにするので素泊まりです。
外観からして昭和期のものですね。宿の人も80歳を過ぎているということなので昭和ですね。
|
瑞穂館和室 |
宿は和室のみ風呂とトイレ共同という感じです。
部屋は6畳間なので狭くはない。宿のメンテナンスを2人の老婆がこなすというスタイルなのでややメンテナンスに難アリという感じです。流石に老眼なのでしょう。
|
VHSデッキ |
驚いたことにVHSデッキがありました。
デッキがあってもテープがないと思うんだけど
時代の流れから取り残されたかのような宿です。でも各種旅行サイトでネット予約できるようになってるんだよなあ。
ちっちゃ居酒屋
|
伊勢駅前商店街 |
晩御飯はこれまた昭和な感じの商店街から探すことにします。
|
ちっちゃ居酒屋 |
すぐに入れそうだった居酒屋に入店しました。
|
ちっちゃ居酒屋 生ビール |
とりあえずビール
|
ちっちゃ居酒屋 冷奴 |
暑いので冷奴を頼みました。
|
ちっちゃ居酒屋 やまいし |
お酒を頼むと皿に盛られてやってきた。
これは枡の代わりなんだろうか。
|
ちっちゃ居酒屋 松坂牛たたき |
奮発して松阪牛を頼みました。三重といえば松坂も有名な場所ですね。
|
ちっちゃ居酒屋 にんにくチャーハン |
そして締めにチャーハンを頼んで終了です。
全般的に無難で問題ない居酒屋でした。
宿に戻って酔を醒ましてからお風呂へ
宿の共同風呂はそこまで広くないのでさっと入ってさっと出るほうがいいですね。
2日目
あそらの茶屋
|
あそらの茶屋 |
起床して朝ご飯を食べるためにあそらの茶屋さんにやってきました。
ここは7時半から朝粥の提供をしていただいています。開店の5分前にやってきたらすでに人がいっぱいいました。番号を発券してみると18組目でした。
開店すると14組呼ばれました。1巡目は逃してしまいましたか。しかし、ディナーでもあるまいし30分も待てば入れるでしょう。
30分経過して8時になったら、受付が終了となりました。本日分は売り切れたらしい。人気店だったんだなあ。
|
あそらの茶屋 店内 |
更に25分がたって、8:25でようやく店内に入れました。
お伊勢さんの前ということもあって内装も神社の様式ですね。
|
あそらの茶屋 御饌の朝かゆ鯛 |
いくつか種類があったのですが、鯛を注文しました。
和食というより神饌の形式かな。撤饌された食材もあるのかもしれない。
お粥は米粒が感じられるレベルの好みのおかゆ具合でした。お代わりを頼もうか悩んだのですが、宿のチェックアウトの時間もあるので1杯にしておきました。
ここはまた訪れたい。
豊受⼤神宮
|
豊受⼤神宮 鳥居 |
宿をチェックアウトして外宮に参拝します
|
豊受⼤神宮 |
3連休の中日だからかなかなかの人です。
|
せんぐう館 |
参拝後はせんぐう館で資料の見学をしました。
外宮正殿の原寸大模型の前で職員さんの解説がありとてもいい。
式年遷宮は有名なので色々知っていたのですが、解説で初めて知ったのは式年遷宮の後始末。解体した古い方の材木の処分方法です。燃やして次の木の栄養にするのかと思っていたら、下賜されて各地の神社に使われるらしい。伊勢神宮でも使われた材を利用していますって神社が多いのはこれか。
伊勢街道
|
岡本一丁目交差点 |
外宮参拝後は内宮に向かいます。
直行する路線バスがたくさんあるのですが、古式に習って伊勢街道を徒歩で行ってみます。
|
小田橋 |
勢田川を小田橋で超えます。
|
起矢食堂 |
途中に食堂があったのでここで昼食にします。
|
起矢食堂 月見山かけ |
伊勢詣する人ならではってことで伊勢うどんにしました。
極太麺を時間をかけて茹でて塩味強めの醤油ダレで食べる。腹持ちを重視した徒歩旅用の食事ですね。
この食堂からは丘を登っていく感じです。
|
両宮常夜灯 |
古くから常夜灯からは下り坂になります。
|
伊勢街道 |
三重県道32号線を超えるとバスや自動車でくる普通の人と合流して混雑してきました。
伊勢神宮周辺は参拝客を目当てにした歓楽街です。これは江戸時代に伊勢詣が流行した頃からの伝統ですね。当時は藩を超えた移動には制限がかかっていて例外が宗教関連での移動だったので伊勢詣と称して旅行する人が多かったらしい。
皇大神宮
|
皇大神宮 鳥居 |
人混みをかき分けて入口まで到着しました。
前回は右翼の街宣車がいたけど今日は静かですね。
|
皇大神宮 |
内宮へ参拝します。
場所に違和感があったのですが、前回参拝したのは平成25年だったので場所が隣でした。
|
赤福 内宮前支店 |
参拝後はお茶屋で休憩しましょう。
|
赤福 赤福氷 |
赤福で赤福氷を頂きました。
暑いのでかき氷が美味しい。
まんぷく
|
三重交通 |
16:59
内宮前の三重交通浦田町バス停からバスに乗ります。
始発のバスが来たので乗ろうとしたら運転士さんが後ろのバスをパッシングさせるからそっちに乗れということでした。
というわけで遅れていた16:28発予定だった伊勢市駅前行きに乗ります。
17:12
宇治山田駅前で下車します。
出発時の31分遅れはそのままという感じです。
|
まんぷく |
晩御飯は宇治山田駅の駅前横丁内にあるまんぷくさんに入りました。
|
まんぷく 内部 |
ちょっと変わった店舗で細かく区切られた横丁のいくつかを使っているようで、メインの店舗ではないところに通された。ここなら冷房効いてますよってことでした。
|
まんぷく 唐揚げ丼 |
注文したのはここのおすすめみたいな唐揚げ丼です。
唐揚げそのままでなくカツ丼のように卵とじにしてあります。
宇陀郡
|
トヨタ アクア |
宇治山田駅のトヨタレンタカーでアクアを借りてきました。
伊勢詣を終えてこれからは紀伊半島を観光します。
|
道の駅 伊勢本街道 御杖 |
まずは御杖村の道の駅を目指します。
ナビの案内によると北に迂回して名松線に沿ったコースがいいらしい。結構な迂回路になります。名松線沿いの道は三重県道15号線で松阪市を通る国道368号線のほうが近そう。しかし、途中の仁柿峠が曲者でかなりの酷道なようです。夜の酷道は危険なのでナビに従って安全な道を進みます。
|
道の駅 宇陀路大宇陀 |
その後は国道369号線・奈良県道218号線・国道166号線を通って宇陀市まできました。
ここからは国道370号線・国道169号線を通り抜けて熊野まで下ります。
途中の川上村の道の駅で休憩しようと思ったら、駐車場が封鎖されていました。周辺はホテルと役場の駐車場しかない。施設自体は稼働しているので明らかに夜間利用を禁止しているようです。道の駅は24時間利用できるようにしておくことを条件に補助金が出るので、これは明確な補助金詐欺ですね。
|
道の駅 吉野路上北山 |
仕方ないので、次の上北山の道の駅まで進んで休憩としました。
こっちはちゃんと利用できるようになっていました。川上村の判断なのでしょうがちょっと酷いなあ。
3日目
花の窟神社
|
花の窟神社 鳥居 |
朝起きて国道169号線と国道309号線を南下して熊野まで来ました。
国道169号線は線形未改良区間が多少ありましたが、道幅は常に広いので紀伊半島の国道としてはかなり走りやすい道となっていました。
|
花の窟神社 参道 |
道の駅 熊野·花の窟は花の窟神社に隣接した道の駅となっています。
|
花の窟神社 参籠殿 |
かなり古くからある神社で御神体は岩そのものです。
|
花の窟神社 |
紀伊半島の海岸は山が迫っていて街道には不向きな地形です。そんな中でもこの一枚岩は信仰の対象となり得たということでしょうね。
熊野速玉大社
|
熊野速玉大社 鳥居 |
ナビで帰り道を検索したところ思ったよりも所要時間が短かったので熊野速玉大社にも参拝することにしました。どうやら高速道路の整備が進んで所要時間が短くなったようです。
|
熊野速玉大社 |
世界遺産に登録されたからか多くの外国人観光客が訪れていました。
ほぼ全員が高野山の御朱印帳を持っていたのですが、高野山から護摩壇山や本宮を経由してきたんだろうか。バスめっさ揺れそう。
|
熊野川 |
今日も気温が高いですが、陸が温まっているので海風が川を伝って吹いていて熊野大橋下はとても快適です。
紀宝町ウミガメ公園
|
道の駅 |
お昼時になったので道の駅の食堂に入ります。道の駅の食堂は駐車場が間違いなくあるのでお昼にはいいです。晩御飯の時間まで空いてない店が多いのがちょっと残念です。
|
きほう食堂 生まぐろ丼 |
紀宝町の道の駅の食堂でまぐろ丼を頂きました。
まぐろ丼は全国の多くの場所で食べることができますが、基本は冷凍なので生のまぐろ丼は近海漁の拠点か近大のそばくらいかな。
|
ウミガメ水族館 |
この道の駅はウミガメの保護施設に併設なので水族館があります。
|
アオウミガメ |
保護しているウミガメが水槽にいました。
今年生まれた個体は頻繁に息継ぎをしているので、まだ泳ぐのに慣れてないとかそういうことなのかな。
|
リクガメ |
リクガメもいるのですが、これは保護されたものではないですよね?
帰路
伊勢へ
14:30ごろ、そろそろ帰路につきます。
|
奥伊勢PA |
熊野大泊ICから高速道路を使います。
1時間半で奥伊勢PAに到着しました。本当に紀伊半島は便利になった。前は3~4時間かかってた気がします。
|
宇治山田駅 |
30分ほど休憩して、30分後には宇治山田に戻ってきました。
高速道路の整備が進んだから、高速バスも便利になったのかもしれない。次からは検討してみよう。
近鉄特急
|
近鉄22600系 |
17:40
帰りものんびり帰る。っていうのは社畜には贅沢すぎる。帰りは課金でさっくり帰ります。
まずは近鉄特急で名古屋を目指します。
JRの特急もあった気がするけど、乗継割引なくなったから新幹線利用してもメリットがないんだよなあ。
|
近鉄名古屋駅駅名標 |
19:25
近鉄名古屋駅に到着しました。
新幹線の乗り換え時間を利用してご飯にしよう。
矢場とん
|
矢場とん わらじ定食 |
晩御飯は矢場とんのエスカ店に行きました。30分以上は待つと思っていたのですが、5分で入店できました。こんなに早く入れたのは初めてですね。
いつもの美味しいわらじかつを頼みました。
|
N700a |
21:30
多客混雑により8分遅延でのぞみ58号は名古屋をあとにしました。
A席とB席しか空いてなかったのでAせきを取ったのですが、混雑度90%を超えている中で隣のB席は空席でした。これなら3列席でも問題ないですね。
|
品川駅駅名標 |
22:58
遅延そのままで品川駅に到着しました。無事に戻れて一安心です。
今回の旅はここまでです。
お土産
|
お土産 |
お土産はひやおろしを見つけたのでそれにしました。
費用
- 交通費
- JR
- トヨタレンタカー
- 22時間06分 355km 13,970円
- メンバー割引 ▲2,024円
- ガソリン 12.31L 2,080円 (28.84km/L)
- NEXCO
- 伊勢西→一志嬉野 1,250円
- 紀伊長島→伊勢西 1,620円
- JAMJAMLINER
- 近畿日本鉄道
- 近鉄名古屋→伊勢市 1,740円
- 宇治山田→近鉄名古屋 3,080円
- 三重交通
- 宿泊費
- 食費
- 1日目昼 785円
- 1日目夜 5,500円
- 2日目朝 1,800円
- 2日目昼 750円
- 2日目夜 950円
- 3日目朝 497円
- 3日目昼 1,000円
- 3日目夜 2,600円
- その他 2,417円
- その他
計 69,175円
新たに追加された訪問地
あと56市町村
さいごに
今回は紀伊半島の山岳地帯にある5つの村に訪問する形になりました。
後で確認すると東吉野村も少し迂回すれば訪問できそうでしたね。リサーチ不足でした。
リサーチ不足といえば11年前に伊勢神宮に参拝したときは外宮と内宮の区別がついていませんでした。無知というのは恐ろしい。
紀伊半島も高速道路の開通でかなり便利になりましたね。街道整備ができず海路しかないがゆえに熊野水軍(海賊)が支配していた土地ですが、便利な街道ができたと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿