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2021-04-02

岩手県釜石旅行

はじめに

この旅を計画したのは昨年12月でした。「BRT(Bus Rapid Transit)に乗ってみたいな」と思ったから。BRTは18きっぷでも乗れるので、春の18きっぷシーズンに乗りに行ってみよう。
しかし、出発直前まで緊急事態で身動き取れなくなるとは思っても見ませんでした。

旅程

今回の旅程(仙台以北)

出発前日

突然の電話

前日、仕事の最中に見覚えのない番号から電話がかかりました。仕事中なのもあってその場では出なかったわけですが、番号から調べると旅行の宿泊先からでした。
電話の内容を推測してみましょう。1つ目、東京人は病原体なのでお断りしています。2つ目、当ホテルは閉鎖されました。どっちもありそう。
ホテルのHPを調べてみても特にそのような発表もなかったので、電話してみることに
回答は「12月のご予約でしたが、予約に変更ありますか?」というリコンファームでした。
宿泊を断られなくてよかった。しかし、ホテルの方も大変ですね。

1日目

出鼻をくじかれた

今回の出発は大崎駅
最近は北へ向かうときは品川から東京上野ラインであることが多いです。しかし、今回は朝食をとってからの出発でも釜石まで行けそうだったので、湘南新宿ラインを利用すべく大崎駅からのスタートとしました。

朝食を食べようにも
朝食は営業しているお店が限られることから予め目星をつけておきました。大崎駅の構内にあるSoup Stock Tokyoさんです。開店と同時に入店しようかと思って開店時間の8時の少し前にやってきました。
ところが、8時になっても開く素振りがない。

なんと11時から
じっくり見てみると張り紙があって、武漢ウィルスの影響で土曜日は11時開店と・・・
このために時間を遅めの出発にしたのに、おのれ支那人め

桜海老の香りかき揚げそば
仕方ないので、隣の蕎麦屋にします。味は美味しくない。まあ、東京でお蕎麦って闇属性ですしね。かき揚げも特に香らない気がする。なんというか闇に沈んでいるので香りがかき消されているんですよね。お蕎麦も蕎麦の香りがしない。万全なく残念な感じです。

北へ

気を取り直して北へ向かいます。蕎麦屋だったので大幅に時間が余ってしまいました。しかし、宇都宮まで行く湘南新宿ラインは予定していた9:12発より前の電車には間に合わない。調べると品川まで行って東京上野ラインを使えば宇都宮まで先行できますが、そこから北上を考えると大差ないです。待つことにしましょう。

相鉄の電車
待ってると見覚えのない車両がやってきました。なんと相鉄の電車でした。
そういえば相鉄の直通乗り入れが開始されたんでしたね。ぜんぜん見ないので忘れてました。

湘南新宿ラインのグリーン車
大崎9:12の宇都宮行きが来たので乗りましょう。ちなみに私は18きっぷで長距離を乗るときは積極的にグリーン車は使う方です。

11:08 宇都宮駅
11:08宇都宮駅に到着しました。すぐに11:20の黒磯行きに乗り換えます。

12:13 黒磯駅
12:13黒磯駅に到着。ここで昼ご飯にします。

カフェ・ド・グラン・ボワ

お昼は駅周辺のお店を探すことにしましょう。
まず目につくのはお蕎麦屋さんですね。朝もお蕎麦だったからなあ。朝のお蕎麦よりは遥かに美味しそうですが、連続でお蕎麦はなんとなく嫌なので保留にしておきましょう。

カフェ・ド・グラン・ボワ外観
彷徨っていると洒落た外見のカフェを見つけました。調べると食事も取れるようなのでここにしましょう。

セットのサラダとスープ
カフェなのに普通に食事のメニューがトップだった。一番上のオムライスのセットを頼んでみましょう。
まずはサラダとスープが運ばれてきました。スープはびっくりするほど薄味でした。お店だと味がはっきりしている方が売れやすいのにこれは珍しい。サラダのドレッシングも塩が薄く油っ気がない。お店の料理としては珍しいし物足りない感じです。

メインのオムライス
ところが、オムライスを一口食べるとこの感想は一変します。オムライスは肉の味を強くしたソースですが、これを食べるとスープの薄味がとても快い。スープもサラダもこのオムライスのためにあり、互いを引き立てるようなバランスです。
これは当たりのお店を引きましたね。食事のメニューが真っ先に出てきたのも納得です。そして、あまりにも美味しかったので食後にコーピーを頼むのをすっかり忘れてました。

黒磯散策

カフェ・ド・グラン・ボワ がある通り
満足したので電車が来るまで散策しましょう。
黒磯の駅前は古い建物が少し残っている感じですね。昼食のカフェは100年前の銀行らしいです。右の建物は商店で塩屋の看板がありました。

塩屋さん
塩屋は塩が専売公社の独占だった頃ですね。サクラカラーはコニカミノルタで100年経っても色褪せないから百年プリントでした。100年経つ前にデジタルになっちゃいましたけどね。

ひな壇 まちなか交流センターにて
新しい建物も多く、まちなか交流センター(2019年)によってみました。
武漢ウィルスの影響でイベントは軒並み中止みたいですが、春らしくひな壇が飾られていました。そういえば私は実家でひな壇を見たことがないな。

東北へ

常磐線のお下がり
どう見ても常磐線のお下がりがやってきました。これが6両編成で沿線人口の割に長編成なので18きっぷシーズンでも下りの黒磯、上りの新白河の乗り換えが楽になりました。
13:30発のこれに乗っていよいよ東北入りです。
新白河13:53着で13:57の郡山行きに乗り換えます。ここは短時間な上に同一線上の切り欠きホーム同士の乗り換えになるので最前方で乗り換える必要があります。下りだと編成が短くなるので重要です。
郡山14:36着で14:39の福島行きに乗り換え。この辺りは乗り換え時間も短いです。
乗り換え時間が短いと音入できないのがなあ。1本見送ってでも食事の時間を確保するのはある意味これも理由の一つです。18キッパーでも車内でご飯食べてる人がいるけど飯テロ禁止です。ローカル線はあくまでも地元の人の足ですから地元民優先です。

15:25 福島
15:25福島に到着です。少し時間があいて15:43の仙台行きに乗ります。

17:04 仙台
17:04宮城県仙台に到着しました。仙台は大きな駅です。少し早いですが、晩御飯にしましょう。

仙台といえば

牛タン・つくね定食
仙台で晩御飯ならば牛タンは外せないでしょう。たとえ、米軍の輸入牛肉の廃棄品が起源だったとしても美味しければいいのです。
今回はS-PAL内のひっつみ庵さんでいただきました。牛タンと一緒におすすめのつくねもいただきました。このつくねが私好みでとても美味しかったです。牛タンもつくねも塩焼きでつくねは味噌もつけていただきます。おすすめだけあってとも美味しい。厚切りと悩みましたが、こちらのつくねセットで正解でしたね。

まだまだ北へ

今日の目的地の釜石はまだまだ北です。ご飯を食べたらまだ乗り続けます。
まずは17:52の小牛田行きに乗ります。

18:38 小牛田
18:38に小牛田到着。間髪入れず18:42の一ノ関行きに乗ります。

19:31 一ノ関
19:31一ノ関、ここでもすぐに19:35盛岡行きに乗り換え

20:26 花巻
20:26盛岡行きは花巻に到着しました。ここは終着じゃないので寝過ごさないように注意です。
こんな感じに乗り換え時間が短かったり対面乗り換えだと音入が困ります。最終手段は下車直前に車内なんですけど、人が多いと出るときが気まずい。

銀河ドリームライン

花巻の駅名板
花巻の釜石線の方の駅名板は妙に凝っていました。
愛称は「銀河ドリームライン」らしい。銀河鉄道かよって思ったら、まさにその通りで、宮沢賢治さんの出身は花巻なんだそうな。東北の生まれなのは知っていましたけど、花巻だったんだ。

主要駅だけかと思いきや、かなり気合が入っていて全ての駅にそれぞれあるみたいです。

そんな中、やってくる最終20:49発釜石行きは
花巻に入線するキハ
何の変哲もないキハ100系でした。

上有住駅手前から滝観洞IC
それでもエンジン音を上げて暗闇を走るキハは割と趣があって嫌いではないです。
街明かりが星のようで気動車のエンジン音と線路の音が響く。
SLでなくても銀河鉄道の雰囲気はこんな感じなのかもしれないです。
釜石まで2時間もかかるんですけどね

22:57 釜石
出発から約14時間、22:57に釜石到着です。

ホテルフォルクローロ三陸釜石

時間も遅いので今日の宿に向かいます。
今日は駅近というより、駅の一部なお宿の「ホテルフォルクローロ三陸釜石」さんです。

シングルルーム
夜遅くて、明日の朝も早いので素泊まりです。しかし、大浴場は24時まで入れるということなので利用してから就寝としましょう。

2日目

釜石散策

宿からの眺め 駅前広場側
夜が明けて部屋から見ると駅前広場がよく見えました。
朝早いので朝食があるプランではないです。昨夜、近所のろーそんで買っておいた朝ごはんで軽く済ませます。今日は気仙沼で昼食の予定ですが、気仙沼到着は10:23の予定です。軽くにしておかないと昼ごはんが入らなくなるのは目に見えてます。

駅前広場
宿をチェックアウトして少し時間があったので近くを散策することにしました。
宿はこの通りの駅の一部と言っていい距離です。天気が悪くても屋根付き通路でいけるのでいいですね。この場所で1泊5600円で大浴場付きなのでお得すぎです。

甲子川
釜石は鉄山の街らしく、製鉄所もあります。名前の由来はここからかな。
街は甲子川が流れていますが、河川流域は狭く釜石線で4駅隣りの陸中大橋までです。それより山側は北上川水系になります。きゃー北上さまー。

三陸鉄道

イオンに汚染されし三陸鉄道釜石駅
散策を終えて三陸鉄道釜石駅にやってきました。ここから三陸鉄道で盛を目指します。
とりあえずイオンは自重して。

釜石駅待合室
時間外ということで窓口も待合室も無人。きっぷは現金だけでしたが券売機で買えました。

7:41 釜石

三陸鉄道
7:41釜石を出発します。47分しか乗らないけど1100円もかかります。なかなかにお高い。

防潮堤と水門
三陸海岸は震災後2年半たった2013年の秋に訪れていますが、あのときは更地と崩壊した海岸設備という感じでした。震災から10年たちました。巨大な土手と水門が設置されていました。更地はそのままなんですね。
この光景(水門や堤が建設中の場合もあり)はこの後に何度も目にしました。

8:28 盛
8:28盛に到着しました。ここから大船渡線BRT区間を利用することになります。

初めてのBRT

盛駅 左がBRT 右が三陸鉄道
9:06気仙沼行きのBRTに乗ります。道路と鉄路が隣接して乗り換えられる風景。
これは便利! と思いきや、BRTの到着番線は左側なので三陸鉄道に乗り換えは横断する必要があります。では、三陸鉄道からな乗り換えが楽かと思いましたが、他社線であり乗り継ぎ間隔はいまいち。つまり微妙

走行しているバス
BRTなので走っているのはただの路線バスです。いや、ただのというより少しくたびれた感じの・・・
乗ったバスは整理券発行機が壊れてました。
盛からはJRなので18きっぷに入鋏してもらおうかと思いましたが、改札が開かなかったです。日曜日だからかな。
バスを下車する際に運転士さんに頼んだらよくわからない感じだったので、気仙沼の駅員に入鋏してもらったほうがいいか申し出たところ、そうしてくれと言われました。
バスにはJRと書いているのですが、運行はJRバスじゃないのかな。後から調べると、この区間は岩手県交通、後の気仙沼線はミヤコーバスが委託されているとのことでした。それはわからんな。

大船渡駅
大船渡駅です。このへんも津波に洗われて更地になったエリアですね。現在の大船渡駅はちょっと立派なバス停という感じです。

離合するBRT
バス専用道路といっても、もとの鉄路の大船渡線は単線なのでバスも離合します。離合場所は信号所よりも遥かに狭い。

陸前高田駅
陸前高田駅には県道141号線から入ります。バスだから何の違和感もない。

奇跡の一本松駅
バスなので道の駅によってもおかしくはない。

三陸自動車道 唐桑小原木IC
バスなので高速道路を使っても何ら違和感はない!

気仙沼駅
10:23気仙沼駅に到着しました。BRTはバスですな。

気仙沼散策

食堂を探しながら駅周辺を散策してみましょう。

元踏切
元踏切はこんな感じになってます。一般道側に一時停止があって直進指示ですか。

BRT側に遮断器がある
しかし、BRT側に遮断器があります。

大船渡線と気仙沼線
山へ向かう大船渡線は鉄路ですが、海沿いの気仙沼線は道路になっています。

気仙沼駅 1番ホーム

気仙沼駅 構内渡路
そうして、グルっと回って気仙沼駅に戻ってきてしまいました。夜間営業の呑み屋しかないんだけど・・・
他にはなぜか美容院が6件ほどありました。色街かな。
コンビニも駅ナカにあるNewDaysしかなかったので、ここでパンを買って軽く食べておきます。続くBRTは気仙沼線の柳津までで1時間47分のなかなか長い乗車になります。

再びBRT

11:30気仙沼を再びバスが出発します。

誰も乗らないBRT
大船渡線もそうでしたが、気仙沼線も地元民の利用はイマイチのようです。

まだ増えるのか専用路
BRT専用道路入り口が封鎖されていました。まだ建設中なのかな。

建設中の堤防
大谷海岸付近の建設中の堤防です。この辺りも被害が大きかったところですね。

更地のままの南三陸町
海岸沿いの平地はもう人が住まないんでしょうか。

漁業は再開しているみたい
海の方は漁業ができる状態にはなっているようです。以前訪れたときは漁業もままならないという感じでした。

柳津

13:17柳津に到着しました。

柳津駅 駅名板
隣駅は間違いなく陸前横山なのですが、気仙沼線と気仙沼線BRTが別路線扱いのためなのか、表示は白い板で塞がれていました。

鉄道=BRTの乗り換え通路
鉄道とBRTの乗り換えは簡単にできるようになっています。

鉄路が切れてしまっている気仙沼線
しかし、それは鉄道としての気仙沼線がここが終着駅であるということも意味してます。

帰路

全ての観光は終わったので帰りましょう。今年3月のダイヤ改正で晩御飯のために下車する余裕はありません。ひたすら品川を目指します。

13:31柳津出発。小牛田行きのキハに乗ります。

14:05 小牛田
14:05小牛田に到着。ここで乗り継ぎの関係から少し時間があるので晩御飯を買っておきます。ところが構内はおろか、駅近辺になにもない。
仙台寄りに少し離れたところのAコープで調達できました。
いそげいそげ

14:45小牛田出発。
15:31仙台に到着。

15:56仙台出発。
17:21福島に到着。この区間は快速がなくなったんですよね。

17:34福島出発。
18:24郡山に到着。気がつくと外はかなりの雨ですが、乗り換え以外で電車から出ないし問題ないです。小牛田で買い物するときに降らなくてよかった。

18:32郡山出発。
19:11新白河に到着。

19:20新白河出発。
19:43黒磯に到着。

20:00黒磯出発。
20:52宇都宮に到着。

21:09宇都宮を出発します。
グリーン車に乗ったので、ようやく晩ごはんを食べることにします。
かきめし

やきとり
晩御飯は小牛田のAコープで買ってきたお弁当などです。
くつろいでいると都心に戻ってきました。

23:11 品川
23:11品川に到着しました。
この旅はここまでとなります。

お土産

鉄鉱石(お酒)
鉄鉱石買ってきました。
というネタがやりたいためだけに重い瓶類をお土産にしました。

費用

  • 交通費
    • JR
      • 青春18切符 4,820円(2回分)
      • グリーン券 大崎→宇都宮 800円
      • グリーン券 宇都宮→品川 800円
    • 三陸鉄道 釜石→盛 1,100円
  • 宿泊費
    • 1日目 5,600円
  • 食費
    • 1日目朝 580円
    • 1日目昼 1,350円
    • 1日目夜 1,438円
    • 2日目朝 508円
    • 2日目昼 577円
    • 2日目夜 1,361円
    • その他 552円
  • その他
    • お土産 1,860円

計 21,364円

新たに追加された訪問地


さいごに

初めてBRTを使ってみました。感想は「いらないね。これ」です。
単線なので離合が必要。盛土してアスファルトを引いたせいか路面がガタガタでスピードは出ない。正直、隣の一般道を走ってほしかった。
地元の意向で廃線にしなかったという事ですが、そもそも地元民は利用していない。
はっきりと無駄の一言に付きます。
確かに鉄道路線が縮小するのは残念ではありますが、鉄道路線というのは観光客が維持するものでないです。地元民の足として利用されるからこそ維持されるのです。使わないのに廃線は嫌だとかわがままを通り過ぎてクレームとしか言えないですね。この区間は普通のバスにいずれなりますね。
久しぶりの旅行となりました。やっぱり旅はいいですね。新鮮な情報が入って気分が向上します。世の中が早く支那人を克服できることを切に祈っています。

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